葛飾北斎という人間
浮世絵師・葛飾北斎の美術館です。
ここは小布施で描かれた肉筆画、画稿、書簡などを元に開設したものです。
しかし、驚くのが、北斎が小布施を初めて訪れたのが80歳を越えていたと言うこと!
今でこそ東京から小布施までは2時間ちょっとくらいですが、江戸時代は新幹線なんてありません、徒歩で江戸から小布施まで!信じられないほどパワフルです。
巧みな筆さばき、色彩の美しさ、どれもが生き生きとしている
北斎は浮世絵師として有名ですが、ここには、みなさんがご存知の富嶽三十六景をはじめとした木版浮世絵(錦絵)の他にも、素晴らしい作品があります。
版木で摺られた錦絵とは違い、掛け軸、屏風、肉筆画など、すべて他 に同じ物は一つとしてない一枚なのです。
館内ではマルチスライドの上映も行われているので、最初に見ておくと北斎を鑑賞する上でも小布施を楽しむ上でもお役に立つと思います。
屋台展示室(常設)には長野県宝に指定された2基の祭屋台が展示されています。
この祭屋台には北斎筆の『龍と鳳凰』、男波・女波と称される『怒濤』の二枚の天井絵があり、
訪れる人々を魅了しています。