土蔵で焙煎した新鮮なコーヒー

　町の賑わいから、少し奥まった静かな場所にマルテ珈琲焙煎所はあります。外観は築120年という歴史を感じる蔵。中からコーヒーのいい香りがしてきます。思わずその香りにつられて重厚なドアを開けてみると、そこには想像していなかった別世界が。最初に目に入るのが大きな焙煎機。その奥にはきれいにディスプレイされた15種類以上のコーヒー豆と、コーヒーに合うチョコレートやナッツなどが並びます。コーヒー豆はシングルや定番ブレンド以外にも季節ごとに変わる「オブセブレンド」があり、お土産やギフトにも最適。
　オーナーは静岡県出身の鈴木芳彦さん。ご実家は製茶業をされていて「マルテ珈琲焙煎所」はその時の屋号「マルテ製茶」を引き継いだとのことです。「日本茶とコーヒーでは材料も生産方法も異なりますが、コーヒーも日本茶のように気軽に飲んでほしい」と語っていました。取材中もこちらの問いかけに対して、丁寧に答えてくれる姿に、コーヒーへの情熱と愛情が感じられました。「正直どれを選んだらいいのかわからない」という方はぜひオーナーさんに相談してみてはいかがでしょうか。試飲を飲みながら好みにぴったりのコーヒー豆を選んでくれます。

好奇心と探求心がそそられる焙煎体験

　こちらでは豆の販売のみならず焙煎の体験ができます。焙煎について丁寧に説明してくれますが、焙煎機の操作は参加者がすべて行います。焙煎機を操作してコーヒー豆が変化していく様子を楽しむことができる珍しい体験で、好奇心と探求心がそそられますね。焙煎したコーヒー豆はお持ち帰りできます。ファミリーでの参加も大歓迎とのことですので、体験の思い出とともに格別な一杯もお楽しみいただけますね。

気軽にコーヒーを

　コーヒーの器具を持っていないという方にお勧めなのが「はじめてコーヒーセット」。ワンコインでドリップコーヒーが始められます。他にも様々な味が楽しめる4種類のドリップバッグも人気があるそうです。手軽に持ち運びができるので職場やアウトドアでも簡単にコーヒーが楽しめますね。
　こちらではテイクアウトのコーヒーも楽しむことができます。丁寧に淹れられた本格的なコーヒーを片手に小布施散策を楽しまれてはいかがでしょうか。店の外にはベンチがあるので、小布施の季節を感じながらゆっくり楽しむのもいいかもしれませんね。