二百年もの間愛され続けてきた栗菓子
国道403号線のにぎやかな小布施の中心街から少し離れ、小布施中学校へ向かう道沿いに塩屋櫻井さんはあります。
小布施の栗菓子の歴史は文化年間に塩屋櫻井幾右エ門が栗落雁を製造したのが始まりとされ、またその後弟の武右エ門が栗ようかんを創製したと伝えられているそうです。
その、塩屋櫻井幾右エ門・武右エ門というのがこの塩屋櫻井さんの祖先なのです。元祖の栗菓子屋さんなんですね!
その伝統の味を今も守り育てている。二百年の長い間愛されてきた栗菓子がここでは販売されています。
店内には画家の櫻井良さんの作品が飾られ、ちょっとしたギャラリーのようです。
おみやげとしても大人気!
塩屋櫻井さんの栗菓子は、直営ではここだけ、他には県内のホテル・旅館・サービスエリアなどで観光のおみやげとして人気だそうです。
地元の人々もお使い物などによく利用されるんだとか。
「大量生産をしていないので商品一つ一つ丁寧に作っています。宣伝もしていないので名前はあまり知られていませんが、品物に間違いはありません」と櫻井道子さん。
小布施の直営店にて買うとちょっとサービスしてくれるかも。
”「ふるさとは遠きにあるか栗の菓子」これは故郷の所在を問う句ではない。栗は何人にとっても、最もふるさとの味を持つ果実であり、したがってしみじみとふるさとを噛みしめられる菓子だという意味である。
(作家藤森成吉「塩屋櫻井の栗菓子」より)”とされているように、古くから愛され続けた栗菓子。ふるさとの味を堪能してみては?