山野草を取り扱って20年

　町の中心地、中町の信号を国道403号線に沿って南へ行くと小さな可憐な花々が目に入ります。ここが、やましち山野草店の入口。店舗脇の露地を利用して、昔ながらの日本の植物“山野草”を主に扱っています。

　一歩中に入るとまず出迎えてくれるのはポットに入った可愛らしい山野草、高山植物の数々。
　「里山などではふつうに咲いていた野の花も、最近では目にすることが少なくなってしまいましたが、ここではそんな花に数多く出会えますよ」とは、ご主人の笹岡大助さん。若き2代目オーナーだが「初心者向けからマニア好みのものまで、いろいろありますので気軽に相談してくださいね」と心強い！

小布施らしい、通り抜け式のオープンガーデン

　店をさらに奥に進むと和風ロックガーデンに入ります。
「派手ではなく見過ごしてしまうような花でも、庭の隅や鉢植えにすると心にしみる空間ができるんですよ」と言う通り、なぜか懐かしい和の雰囲気に包まれた癒しの空間。ぜひここで立ち止まってこの雰囲気を味わってください。そこかしこに小さな発見がいくつもあるのが、また心安らぎます。

　やましち山野草店はオープンガーデンとしても開放していて、観音通りや新名所の小径にも通り抜けができます。町中にあって、自分だけが知っている秘密の庭に入るような、そんな特別な魅力を味わいにぜひお立ち寄りください。