蔵の町並みを今に残す銀座通り。
いつもの当たり前な風景の中で、少し立ち止まってみる。
そうするとこの町のおもむきのある町並みに気がつくはずだ。
屋根や壁は新しく修復されているとはいえ、基礎は建築当時のまま。
存在感のある垂木(たるき)(※1)や重厚な段蛇腹(だんじゃばら)(※2)がその建物の個性と価値を示している。
屋敷同士の近い町並みは江戸時代から続く古いもの。
銀座通りは江戸時代から続く商人の町、職人の町なのだ。
※1垂木:屋根を支える為の柱。軒先に見える。
※2段蛇腹:軒先から壁まで数段に盛られた壁。垂木を隠す技法
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